応用物理学コース・専攻 Q&A


応用物理学コースとは

  Q.1 「応用物理学」とは何をする学問ですか?
  Q.2 理学部物理学科との違いはなんですか?
  Q.3 材料科学との関係はありますか?
  Q.4 このコースについて詳しく知りたいのですが.

進路・就職について

  Q.5 応用物理学コースで学んだことは,就職後に役に立ちますか?
  Q.6 大学院進学は就職に有利に働きますか?
  Q.7 主な就職先を教えてください.

配属後の学習について

  Q.8  応用物理学コースでの教育の特長はなんですか?
  Q.9  物理が苦手なのですが,量子論には興味があります.講義についていけるでしょうか?
  Q.10 将来研究者になりたいのですが.
  Q.11 応用物理学コースでは実験や演習が多いと聞いたのですが.

研究について

  Q.12 卒業研究ではどんなことができますか?
  Q.13 応用物理学コースでの研究室配属はどのように決まりますか?
  Q.14 卒業研究の実際のスケジュールを教えてください.
  Q.15 応用物理学コースの研究室ではどのような研究を行っていますか?
  Q.16 学生が学会講演や論文発表をしたり,特許を取得する機会はありますか?



応用物理学コースとは

Q.1 「応用物理学」とは何をする学問ですか?

そもそもは物理学,とくに物性物理学で得られた新概念をテクノロジーに応用することを目的とした学問分野なのですが, 最近は工学のほとんどすべての分野に物理学の概念・技術が浸透しているため,逆に「応用物理学」でない工学分野を探す方が難しいといえます.

Q.2 理学部物理学科との違いは何ですか?

量子力学・統計力学を中心とした基礎科目の学習に関してはあまり違いがありません. 5セメスター以降の講義で物性物理に重点がおかれること,研究面ではつねにテクノロジーや材料科学への応用を意識していることが最大の違いと言えます.

Q.3 材料科学との関係はありますか?

はい,最先端の物性物理を駆使して,磁性材料,超伝導材料,光学材料,熱電材料といった機能性材料の研究・開発も行っています.

Q.4 このコースについて詳しく知りたいのですが.

当コース・専攻では,「おうぶつ」というニュースレターを定期的に刊行しています. 学生や教員の活動の様子がいろいろ書かれていますので,ぜひ読んでみて下さい.


進路・就職について

Q.5 応用物理学コースで学んだことは,就職後に役に立ちますか?

はい.一昔前までは絵空事であったナノスケールデバイスが現実のものとなった今,ナノの世界を記述する量子力学をしっかり習得しておくことが技術者にとって不可欠になっています. 量子論のような抽象的な学問は,皆さんのように若いうちに習得しておくのがもっとも効率が良いのです.

Q.6 大学院進学は就職に有利に働きますか?

今のところ,ほぼ確実に有利に働くと言えます.

Q.7 主な就職先を教えてください.

今年度の主な就職先は次の通りです:日立製作所,北陸電力,東京エレクトロン,シャープ,富士フィルム,花王,住友電工,東レ,旭化成,日本ガイシ,古河電工,ブリヂストン, 日陽エンジニアリング, JFEスチール,三菱重工,NECトーキン,三菱自動車,キヤノン,ニコン,トヨタ自動車,三菱電機特機システム,ボストンコンサルティング,東北大学・・・.
応用物理学コースは独自の就職枠を確保しているため,人気企業への競争率がやや低くなる傾向があります.また,学生諸君の便宜を図るため,就職情報を共有するための専用Wikiを作成しています.


配属後の学習について

Q.8 応用物理学コースでの教育の特長はなんですか?

物理の基礎からナノサイエンス・テクノロジーにおける応用にいたるまで幅広い分野の講義があり,数多い演習の授業によって自分の手を動かしながらしっかりと学べることが特長です.

Q.9 物理が苦手なのですが,量子論には興味があります.講義についていけるでしょうか?

現在の工学部の入試制度に対応して,特に5,6セメスターの講義では物理の予備知識が少ない人にも抵抗のすくないようなプログラムを組んでいます. シラバスを見て,講義担当教員に直接質問してみても良いでしょう.

Q.10 将来研究者になりたいのですが.

そのためには修士課程終了後,さらに博士課程に進学する必要があります.指導教員とよく話し合い,よく考えて決めてください.一方で経済的な面では,日本学術振興会 特別研究員制度の拡充, Research Assistant雇用制度,奨学金(返還免除規定有り)など多様な支援制度が整ってきましたので,従来に比べて学生諸君の負担は軽くなってきたと言えます.

Q.11 応用物理学コースでは実験や演習が多いと聞いたのですが.

たしかに,実験と演習は他コースに比べると多めです.しかし,皆さんの先輩方は,授業評価や卒業時に一様に「演習・実験が多くてよかった」と言います.講義は一方通行になりがちです. 教員とティーチング・アシスタントの親身なアドバイスを受けながら,自分の手を動かして実験したり問題を解いたりすることで,分からなかったことが少しずつ分かるようになります. そのようにして実力がついたことを学生自身が実感できることが,先輩たちから好評を得ている理由です.


研究について

Q.12 卒業研究ではどんなことができますか?

各研究室で行っている最先端の研究に取り組んでもらいます.例えば次世代メモリデバイスの根幹をなす室温TMR効果の発見は,応用物理学コースの卒業研究がきっかけとなりました.

Q.13 応用物理学コースでの研究室配属はどのように決まりますか?

3年生の11月頃に,配属のための説明会が各研究室ごとに行われます.それぞれのテーマや特徴に関する説明を受けたり,研究室を見学したりします. その後みなさんの希望を募り,各研究室の志望者のうち一名は学業成績によって配属が決まります.その後にお互いに相談の上で決定してもらうため,学生の不満があまり残りません. 第一希望の研究室に入れなかった場合でも,大学院入学時に再び所属研究室を選択することができます. 視野を広げるためにも学部と大学院で異なる研究室に所属するのは良いことですし,実際にそうする学生も少なくありません. 一方で,第一志望でない研究室での生活が気に入ってしまい,大学院でも同じ研究室を選択して活躍するケースも多く見られます.

Q.14 卒業研究の実際のスケジュールを教えてください.

4年生の4月に研究室へ配属され,あとはそれぞれの研究室独自のやり方に沿うことになります.また,前期・後期に一度ずつ研修発表という機会があります. これは,各自の卒業研究テーマや背景をわかりやすく同級生の前で発表したり,進行状況を報告するというものです.プレゼンテーションに関する技能を身につける機会でもあります.

Q.15 応用物理学コースの研究室ではどのような研究を行っていますか?

新世代情報デバイスの研究開発,環境・エネルギー問題対策となる熱電変換素子・高温超伝導体の探索,光通信技術の基礎をなす光デバイスの創成,分子モーターの理論,そして強相関電子系の理論など,多岐にわたります. 代表的な成果として,例えば最近のスピンエレクトロニクス興隆のきっかけとなった「室温TMR効果の発見」などがあります.しかもこれは,皆さんの先輩が卒業研究で行った仕事がきっかけになったものです.
ここでは参考までに,応用物理学コースの研究室が関与している国内・国際プロジェクトをいくつかあげておきます. より詳しい研究内容や,その他の参加プロジェクト等については,各研究室のWebサイトを見てください.

  • 日本学術振興会  グローバルCOEプログラム
    ・「材料インテグレーション国際教育研究拠点」
    ・「分子系高次構造体化学国際教育研究拠点」
  • (独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
    ・ ナノテクノロジープログラム 「スピントロニクス不揮発性機能技術プロジェクト」
    ・ 国際共同研究助成事業 「スピンエンジニアリングのための新材料と新機能」
    ・ 産業技術研究助成事業 「次世代スピンデバイス創成のためのハーフメタル
                                強磁性トンネル接合の開発」

  • 科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業:
    ・「高度情報処理・通信の実現に向けたナノ構造体材料の制御と利用」
    ・「エネルギーの高度利用に向けたナノ構造材料・システムの創造」
  • 文科省 科学技術振興調整費 産学官共同研究の効果的な推進
    「革新機能ガラスフォトニック素子の創成」
  • 自然科学研究機構 最先端・高性能汎用スーパーコンピュータの開発プロジェクト:
    「ナノ統合シミュレーションソフトウェアの研究開発」

















Q.16 学生が学会講演や論文発表をしたり,特許を取得する機会はありますか?

はい.特に修士課程進学後は,国内の学会のみならず,海外で開催される国際会議に派遣されて発表する例が多々あります. また,卒業研究がアメリカの国際会議での発表につながった例もあります.国外の学会にも積極的に参加してくれる学生は大歓迎です. 昨年度に修士課程の学生が行った外部発表の件数は次の通りです(注:協力講座のデータは含まれていません):

  • 国内の学会等: 50件
  • 国際会議(海外): 15件
  • 論文数: 16本
  • 特許取得件数: 4件







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