応用物理学科 第14期卒 佐久間 昭正 |
応用物理同窓会の皆様におかれましてはますますご健勝でご活躍のこととお喜び申し上げます。日頃より多方面にわたるご支援とご鞭撻に心より感謝申し上げます。
私は、応用物理学科を昭和55年に卒業した14期生で、令和4年3月に本学工学研究科応用物理学専攻の教員を定年退職しました。現在、本学高等大学院機構、博士人材育成センターに特任教授として勤務しております。昨年11月11日の同窓会総会にて、清水浩会長の後任として本会会長の任を仰せつかりました。よろしくお願いいたします。
さて、昨今の価値観の多様化とともに、VUCA(Volatility, Uncertainty, Complexity, Ambiguity)なるキーワードを耳にするようになって久しくなります。社会の未来や個人の将来に関しては、予測どころか想像することすら困難になり、不安を抱えながらの生活が日常になったように思います。このような過酷な状況下にあっても下を向かずに前を向いて進むことは重要でしょう。しかし、ともすると自分を見失いかねないのが実情です。ときには立ち止まって自分の現在位置を確認して、どっちが前なのか見極めながら進まないといけません。現在位置を知るには自分の原点と座標軸が必要で、この原点になるのが、我々を社会に送り出してくれた応用物理学科(現在はコース)と同専攻ということになるのではないかと思います。言ってみれば、学科、専攻は我々の第二の実家のようなもので、ときには実家に帰って自分の原点を見直すことは大切かと思います。ただ、実家とは“遠きにありて思ふもの”。そこで、実家を巣立った兄弟同士で支えあうのが同窓会といったところでしょうか。それぞれの道や立場は違っていますが、それこそが各々の現在位置を確認する上での格好の舞台であり、同窓会の存在意義の一つではないかと思います。
そういう意味で、本会の舞台装置と資源を無駄にしないようにするのが私の第一の役目と思っています。応物創設から60年、同窓会設立から46年が経過し、いまは本会にほぼ全ての世代が揃った状態です。放っておく手はありません。老若を問わず会員の皆様には本会を通じて近況やご活躍の様子など積極的に発信していただきたいと思っています。働き方が多様化して転職も市民権を得た今、様々な世代からの発信が予想以上のシナジー効果を生むことがあるかもしれません。
このような「会員の声」は、当面Web上で発信していきたいと思いますが、ゆくゆくは会誌という形で内容を充実させていくことができればと願っています。また、現在の本会の主なイベントは2年ごとの総会(東京と仙台)ですが、活動のバリエーションを拡充することも視野に入れております。このような活動を末永く維持するためには会員の皆様のサポートが不可欠です。即ち、財源確保と維持が私の第二の役割ということになります。つきましてはては、会員の皆さまからの会費の納入、献金の受け入れにつき提案させていただきたいと思います。後日、web上でお知らせ致しますので、方法についての要望を含めご協力をお願い致します。
これに関連して、本会を健全に発展し続けるためには、会員名簿の充実も不可欠と考えます。経費の節約、連絡の容易さを考えますとメーリングリストの充実が必要です。これにつきましては、卒業後のクラスの取り役目の方々並びに在学中の所属研究室の幹事の方等のご協力なくしてはできません。これが私の第三の役目で、この場を借りて、ご協力をお願いする次第です。
以上の、「会員の声」の発信、財源(会費)の確保、そして会員名簿の充実は一部会員の強い要望でもあります。要望を直接うかがえたことは、会長としてスタートを切るうえで大変ありがたいことです。幸い、私はまだ青葉山キャンパスにいて、現役の応物スタッフと連携が取りやすい環境におります。今後、新たな東京支部のスタッフ(支部長、副支部長)とも密に連携をとりながら同会の活動を活発なものにしていきたいと願っております。皆様の一層のご理解とご支援をよろしくお願いいたします。
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