

今回の就職戦線はリーマンショック後の昨年度をさらに上回る厳しさで推移し、採用規模の縮小や厳選・少数選抜など、超就職氷河期として度々ニュースにもなりました。このような状況の中、当専攻の卒業生・修了生は日ごろの努力に加えて、しっかりとした情報収集と事前準備を行い、充分に実力を発揮してくれたようです。結果は下の就職先表をご覧いただきたいと思いますが、「厳しいときでも就職に強い?用物理学コース・専攻」、これを証明する成績を残してくれたのではないかと思います。高い基礎学力と広い視野を身に付けた?用物理の学生は、このような時代にあっても、平時にもまして期待されていることが大いに実感されます。
今回も電気関連や機械(自動車、精密、光学、印刷)、金属・素材(鉄鋼、鉱業、電線)、さらには情報(ソフトウェア、システム)や化学関連(ガラス、繊維、紙、フィルム)など、様々な分野の企業からたくさんの求人依頼を戴き、求人(推薦)総数は該当学生数の数倍に達しました。これは?用物理出身者の活躍が社会で高く評価され、有為な人材として強く求められているからに他なりません。このような伝統・定説を築いてくださった、卒業生・OBの皆様には、あらためて心より感謝したいと思います。なお、博士課程の修了者については、大学や研究所において高度な専門性を身に付けた教員・研究員として第一歩を踏み出していますが、博士号を取得して企業の開発現場へプロジェクトリーダーとして求められる例も増えており、博士卒が産学官のあらゆる分野で必要とされる傾向が今後もいっそう広がっていくと思います。