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東北大学応用物理学専攻安藤研究室

おうぶつニュースレターSELECTION

東北大学応用物理学コース・応用物理学専攻で発行している、ニュースレター「おうぶつ」より、研究室に関わる情報を抜粋して紹介します。過去のニュースレター「おうぶつ」は、こちらからダウンロード可能です。


平成20年度就職状況 (平成20年度就職担当 小池 洋二 おうぶつ第1号より)

 4年ぶりに就職を担当しました。今回も 相変わらず求人は 多く、約200社から求人があ り、50社にのぼる企業の方の 訪問を受けました。分野も、電 気関連をはじめとして、情報関連(ソフトウェア、システム)、金属関連(鉄鋼、鉱業)、機械関連(自動車、精密、光学、印刷)、化学関連(繊維、紙、ゴム、フィルム)と、多彩でした。機械や化学のように一見物理とは関係がないと思われる分野の企業でも、物理的な考え方ができる人を欲していました。確かに、ナノテクが様々な分野で活用されるようになってきた今日、量子力学が分かる工学系の学生は重宝なのかもしれません。また、応用物理の学生は理系の学問の基礎をしっかりと勉強しているから、これからの技術革新にもフレキシブルに対応できると、企業も期待しているようです。今回は修士課程から博士課程への進学を希望する学生が10名近くいましたが、博士卒の学生の採用にも積極的な会社が増えており、心強く感じました。

 求人が多いにもかかわらず、実際に企業に就職するのは、学部卒で数名、修士卒で20数名、博士卒で数名ですから、需要過多の状況です。この状況は10年以上前からほとんど変わっていません。応用物理の場合、世の中の景気に余り左右されないのは、ありがたいことです。しかし、最近は、学校推薦を貰った学生でも面接で落とされるケースがあり、企業も学生をきちんと評価しているのは確かです。それでも、殆どの学生が第1志望か第2志望の企業に就職することができ、ホッとしています。はじめは、学校推薦に頼らず自由応募枠を使う学生が半数近くいましたが、自由応募で決定した学生は7名であり、他の学生は途中で学校推薦に切り替えました。自由応募には、学生が自由に複数の会社を見ることができるという利点はありますが、競争率は高く、また、内定までに時間がかかります。そのため、学業に費やすべき時間をかなり犠牲にした学生もいたようであり、注意しなくてはいけません。

 就職を担当するといつも感じることですが、今回も、応用物理を卒業して、様々な分野で活躍している先輩方が、実によく学生達の面倒を見て下さいました。自分の会社を紹介するだけでなく、学生達の相談にきめ細かく対応して下さいました。応用物理を卒業した先輩方のアドバイスは、学生達に取って大変貴重であり、学生達も心強く感じたことと思います。この場を借りて、先輩方に厚く御礼申し上げます。


東北大学大学院応用物理学専攻
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