スピン熱伝導物質のナノシート化に成功
~熱の流量を操る「熱伝導可変材料」の開発を目指して~
東北大学大学院工学研究科応用物理学専攻藤原研究室の木下大也氏(研究当時:博士前期課程)、寺門信明助教(研究当時:JSTさきがけ研究者兼任)、藤原巧教授、同大学院工学研究科技術部の宮崎孝道博士、同大学院工学研究科応用物理学専攻の川股隆行助教(研究当時、現:東京電機大学准教授)らの研究グループは、アルカリ溶液を用いた簡便な化学的手法で厚さ数ナノメートルのスピン熱伝導物質の開発に成功しました。このナノシートの室温での熱伝導は、電気的に金属並みの高い状態とガラスレベルの低い状態で制御が可能と予想されるため、熱の流量を制御できる熱伝導可変材料や効率的な排熱と再利用に向けた熱制御デバイスへの応用が期待されます。
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2022/10/press20221013-01-spin.html