新しい高温超伝導物質の探索(散策?)
ーソフト化学法を用いた低温合成を主として


◎ 鉄系超伝導体 および関連物質

  ・鉄系超伝導体FeSeへアルカリ金属‐有機分子コインターカレーション(共挿入)した新超伝導物質の発見
   :Tc= 8 Kから45 Kまで大幅向上に成功


  ・層状遷移金属カルコゲナイドTiSe2,MoSe2
   アルカリ(土類)金属‐有機分子コインターカレーションした新超伝導物質の発見

  ・エチレンジアミンをインターカレートした新超伝導体(C2H8N2)yTa2PdSe6の発見


◎ 銅酸化物超伝導体 および関連物質

  ・還元剤を用い,初のホールを注入したT’型銅酸化物超伝導物質La1.8-xEu0.2SrxCuO4 (Tc〜 13 K)を発見

  ・電気化学的Liインターカレーションにより、第3の電子ドープ型新超伝導物質LixSr2CuO2Br2 (Tc〜 8 K)を発見

  ・新超伝導物質Nb-1212系EuSr2Cu2(Nb,Sn)O8およびTa-121系EuSr2Cu2(Ta,Sn)O8 (Tc 〜40 K)の発見

  ・初めて100Kを超えるBi-2212相Bi2Sr2CaCu2O8(Tc 〜 102 K)の合成に成功

  ・電気化学的Liインターカレーションにより、新超伝導物質LixASr2Nb3O10(A=Rb, Cs) (Tc〜 6 K)を発見

◎ ソフト化学を主とした新しい合成法

  ・ソルボサーマル法を用いたアルカリ(土類)金属-有機分子コインターカレーション(共挿入)

  ・電気化学法Liインターカレーション、溶融塩中単結晶育成)

  ・電子レンジを使ったマイクロ波加熱法

  ・低温合成法アルカリ金属水酸化物を用いた溶融塩法錯体重合法金属水酸化物前駆体法等)

  ・酸化剤や還元剤を用いた酸素量制御,高酸素圧下でのアニール(1000気圧)